次の約束

次の約束がノートに書いてあるから、それを見てそれを抱いて今日はいい夢見よう。


ふと、そんなフレーズを思い出した。

次の約束。
たったそれだけのことで、どうしてこんなに幸せな気持ちになるんだろう。
会えない時間さえも。

これが、恋愛の蜜の部分なんだろうな。

なんて思った。

いつも一緒にいられる相手じゃ、なかなかこうはいかないから。
とかなんとか理由を付けて、自分を納得させるんだ。

1日

午前4時頃、ようやく眠れた。
なのに、6時半には目が覚めてしまった。

私の部屋は東向き。
カーテンを通して、うっすら朝日が入ってくる。
そして、7時を過ぎる頃、部屋は淡いオレンジ色になる。
私は、この時間帯がけっこう気にいっている。

ベッドでうだうだするのは止めて、掃除・洗濯に着手した。
朝一は、単純作業にかぎる。

恐る恐る鏡を見たら、そこまでヒドイ顔じゃなかったのでほっとした。
8時になったら、朝ごはん食べに行こう。

一晩だけ、ぐっと落ち込んだら、翌朝には復活できるんだなぁって思った。

今日は、普段できなかった雑用に精を出す日。
割れちゃったコーヒーメーカーの部品を注文して、ストックが切れた日用品を補充した。

お昼過ぎには仕事の電話があったから、しゃーなしにちょこっとだけ仕事したけど。

たまには、何も予定を入れない1日っていうのもいいかも。


あの人からの電話を、実は期待していた1日。
期待外れに終わっちゃったな。

仕事が佳境なんだろうなぁって思うから、私から連絡するのは止めておこう。

急に時間ができたからって、彼がやってきた。
こんな長い時間、一緒に過ごすのは、久しぶり。

相変わらず、いつ帰るのって聞けない。
かいがいしく、3食きっちり食事を作って、彼を送りだしたら・・・

ちょうど、あの人からメールが届いた。

意味もなく、涙が出て止まらない。
なんで泣いているのか、よくわからない。

彼が帰っちゃって寂しいんだろうか。
私から、そろそろ帰らないとっていったのに。

心に棘がささったみたい。

私は、彼と離れられない。

ううん。
本当は、その勇気がないだけだ。
そうするには、今までの仕事も人間関係も根こそぎ捨てないといけないって思うから。
それで、楽になれるかもしれないけど。
今は、ちょっとそんなことできない。

明日は、予定がないから。
気が済むまで泣くことにしよ。
こんなとき、考えてもしょうがない。

ANYTIME

自分だけ安全なところにいるようで・・・
やっぱり・・・悪いなって思う。

深夜、私の隣で、あの人は、ぽつり、そんなことを言った。

意外な気がした。
そんなことを、言うような人だと思わなかったから。

今までだって、ずっと当たり前のように「悪いこと」をしてきたはず。
私に対して、悪いなんて本気で言っているんだろうか。

だけど、私の方が、きっと罪が重い。

あの人に、言ってないこと、もう本当に沢山あり過ぎる。

どう考えても、私の方が悪いから。
そんなの気にしないでって言いたかった。

急速に惹かれていくのが、手に取るようにわかる。
何時間でも話していたいって思うほど、一緒にいると楽しい。

でも、あの人には帰る場所があるから。
私も、帰る場所を作っておきたいのだ。

あの人と会った翌日に、彼と会う。
そんなこと、いつまで続ける?

本当に最悪。

自分で書いてて、そう思う。

ただ、もう限界が分からなくなってきた。
リミッターが外れてしまったみたい。

あの人には、未来はないって言われている。
彼とだって、未来はないけど、そのことに不満はなかった。
むしろ、そのことが言い訳になっていたような気がする。

だけど、どうしてか、あの人には、そんなことを言われると心が痛い。
懲りないんだな。私は。

今は、話せないことが沢山あるけど。
好きな気持ちだけは、素直に伝えたい。

忙しい毎日、仕事が終わったら電話して欲しい。
いつでも。

紅一点

長兄夫婦に、2人目のBabyが誕生した。
出張ついでに、実家に寄って初対面。

髪の毛がくりくりなのは、ママ似かな。
父は、30年ウン年ぶりの女子誕生で、すっかり舞い上がっている。

うちの家系には、女の子が少ない。
というか、私の兄弟は3人とも男だし、父方・母方のいとこも全員男だ。
うちの紅一点だと、父はよく私に言ったものだ。

男兄弟に囲まれて育ったので、幼馴染と呼べる仲間も、やっぱり男だったりする。
でも、紅一点だからといって特別扱いされた記憶がない。
兄と同様、習い事は剣道で、地区大会では常に優勝候補だった。
ままごとよりも、秘密基地ごっこが好きだったっけ。
当時は男の子と真剣勝負でケンカしても、絶対に負けなかった。
生傷の絶えないお転婆な子ども時代。
父は本気で、奈緒は男に生まれたらよかったのに、と嘆いていた。

その延長なのかどうか、私は今でも職場ではいつのまにか紅一点になっている。
この環境の方が、楽しくて何かとお得だって幼い頃から知っていたのかも。

子どもの頃は、大人になったら・・・なんてずっと先のことのように思っていた。
時間がたつのは速い。
父も母も、歳を取ったなぁって思った。
ちっとも親孝行できてないひとり娘だけど、奈緒のことは心配してないって・・・
今でも、そう言ってくれる母に、感謝だ。
母だけは、私の現状を知っても、変わらずにずっとそう言ってくれるような気がする。
話せないことが沢山あっても、いつでも味方でいてくれる。

なんだか申し訳ないような気がして、早々に東京に戻ってきた。
でも、本当は誰に対しての罪悪感なんだろうか。

私の現実は、家族とはとても遠いところにあるような気がした。

NDA

昨日の夜、あの人は、私に、好きだよって言った。

私は、聞こえないふりをした。

私も・・・、好き。
後先考えずに、そう返せばよかったのかな。

私がオトモダチは嫌だと言ってから、彼からの連絡はぷっつり途絶えた。
私は、そのうち絶対に連絡がくるような気がしていた。
オトモダチが望みなら、彼はもう近付いて来ないだろうけど。
きっと、彼は、まだ終わらせたくないと思っているはず。
直感だけの根拠のない自信があって、私は彼からのコンタクトを待っていた。

案の定、2週間後、電話をかけてきた彼は・・・
私にハマったと言って態度を変えた。

2週間って、思ったより短い。

同じ業界だから、情報漏洩には気を使わないといけない。
NDAを結ぼう。
仕事の話もふたりの関係も、他言しないという契約。
会社でも、そういえば最初にNDAを結んだよねって笑った。

私たちの業界、マスターアップ前は、ほぼ休日がなくなる。
連休もまったく関係なし。
彼も来月末を予定しているそうで、連日遅くまで追い込み中だとか。
マスターアップが終わったら、平日休みを取るから、温泉でも連れていくよって。

そこで、ふと思い出した。
私には、もうひとり彼と呼べる人がいる。
確かにいるけど、ここ最近は海外出張が多くて滅多に会えない。
彼の中では、最初から私の優先順位なんて低いんだろうと思う。
それも織り込み済みの関係だったから、いまさらそのことに不満はないし、彼は私にとって、今もずっと尊敬すべき愛しい存在のままだ。

でも、私の中でも、今、いちばん会いたい人は彼じゃなくなってしまった。
彼が、帰国したらとりあえず鍵を返してもらおう。

好きな人ができたっていえば、彼は私とあの人の関係に気付くような気がする。

女を磨く

久々に会った友人に、きれいになったね、と言われた。

 恋をしているから。

っていうのが、その理由なんだろうか。

自分でも、恋をするときれいになるというのは実感としてある。
いくつになっても、恋をしてきれいでいたいと思う今日この頃。
結婚した友達は、私はもう現役引退なんて言ってるけど、私はまだまだ現役ですから(笑)
女の見た目っていうのは、それなりに無視できないものでやっぱり大事だと思っている。
自分のためにも、やっぱり日々、女を磨きましょう。そうしましょう。

そういえば、失恋の後、私は女を磨きたくなったりする。

いい女になって、絶対に後悔させてやるって思う、そのモチベーションたるやすごいものがある。

ひとつ、私が経験した1押しの女磨きをご紹介。

それは・・・歯列矯正だ。

日本では、歯並びを子どものときに治す人がまだまだ少ないし、女の子の八重歯はかわいいなんていわれたりしてそのまま放置されがち。

私も、例外ではなくて、ハタチ過ぎまで、両側に八重歯があって、笑うとかなり目立っていた。

陽一郎さんは、八重歯がかわいいのなんて子どものうちだけなんだから、早く治せー、これからは一般人も歯が命よー、なんてよく言っていた。

だから、陽一郎さんと別れて最初に自分に課したのが、歯列矯正だったわけ。
ブレースをはめて過ごした1年ちょっとの間、私は徹底して喪に服して、美しい歯並びを手に入れた。

陽一郎さんには、今でもかなり感謝している。

きっかけがなかったら、たぶん、やらなかったと思うから。
そして、可愛くない大人八重歯のまま、自信もって笑えなくなっていたかもしれない。

それは、もっと大人になって海外の、特にアメリカ人と仕事をするようになって実感した。
あちらの国では、きれいな歯並びって、基本中の基本なのか、乱杭歯の人なんてまずいない。
彼らは、笑顔の効用をよく知っているのだ。

私が、今、彼らの前で、思いっきりスマイルができるのは、実は喪に服した1年があってこそ。
陽一郎さんの助言があってこそ。

痛い失恋でも、何か得るものはきっとあると思う。
思いつかなければ、自分で作ってしまうというのもありだろう。

歯列矯正は、治療期間が長い分、失恋の痛手を癒すのにもってこいな気がする。
でも、もう2度とやりたくないけど(笑)

琴線に触れる歌

とある取引先の会社に電話をすると、担当者につないでもらうまでの間、オルゴールの保留音が流れる。

やけに、せつなくて美しいメロディで、担当者がなかなか出てくれないときなんか、ちょっとうるうるしてきたりして・・・
微妙に、鼻声で電話に出ることになったり(笑)

そのメロディは、確かサザンの曲だったような気がするのだけど、タイトルどころか歌詞の一部すら思いだせず。

どうしてもこの曲を入手したいと思ったので、恥を忍んで担当さんに聞いてみたけど、自分とこの電話の保留音なんて気にしたことがないらしく、さあなんだろう?とのこと。
ついでに、専務さんにも、聞いてみたけど、こちらもダメ。

音楽に詳しい人に会うたび、鼻歌でメロディをなぞったりして、曲名を探ってみたのだけど、誰にも分かってもらえず・・・。(これは私の音程に問題があったのかも?)

サザンの曲なんていったい全部で何曲あるんだろう?
こりゃ、突き止められないかなぁ思っていたところ、本当に偶然、YouTubeで平井堅さんがカバーしている動画を発見した。

タイトルは「白い恋人達」
北海道土産の定番中の定番、しかも複数形?!

サザンじゃなくて、桑田さんのソロシングルらしい。

歌詞もすごくいい。

やっぱり、どこかで聞いたことのある曲だったのだ。




平井堅さんバージョンを何度も聞いてひたすら涙。

積年ってほどでもないけど、ひとつ気になっていたことがクリアになってうれしい出来事だった。

さっそく、私の下手な鼻歌を聞かされた皆さまにメールでお知らせしてみた。
自己解決しましたって。

一様に皆かなり、ウケてました(笑)
そんな発見でいちいち丁寧にメールを送ってくる私に

心の琴線に触れる歌、そういう歌を作れる人ってほんと素晴らしいなぁ。

あまりに感動したので、著作権的にそのうち削除されるかもだけどご紹介でした。

オトモダチ

あの人は、私を腕に抱いたまま「俺に恋するな」って言った。


The oneはいないけど、私以外に4人のオトモダチがいるって。

 じゃあ、私は?

そう聞き返したとき、あの人が言った言葉が、ソレ。

 その4人は、お互いの存在を知っているの?

 1人は知らない。もう20年以上付き合ってるけど。
 滅多に会わないし。

ピロートークでそんな話を聞いたら、馬鹿にするなって怒ったりする?
それとも、がっかり?
傷ついたり?
おそらく、そのあたりが普通の感覚なのかもしれないな。

でも、私はおバカだから、そう言われたら俄然やる気になってしまうタイプ。
そういうところ、二十歳の頃から、変わってないことに気付いた。
陽一郎さんにも、最初は私が知っているだけで確か3人いたはず。
でも、私は、そんな理由であきらめてしまえるほど、軽い気持ちで恋をしたりしない。

 私はオトモダチとは、セックスしないの。
 恋愛感情抜きで、欲望だけなんて無理ですから。
 男はどうかわからないけど、女は・・少なくとも私は無理。

かなり意識して作った笑顔で、そう宣言した。

恋愛は、せつなくて哀しいことも多いけど。
それも醍醐味なんだから。
最初からあきらめて放棄するなんてもったいない。

あの人は、私をぎゅぅっと抱きしめて、弱気なことを言った。

 70で子作りできる男もいるけど、俺はたぶん無理。
 後3年くらいで、The end な気がする・・・
 奈緒は、まだ若いんだから。
 ちゃんとまともな彼氏を作った方がいい。

うーん、そりゃ普通に考えたら、そうだろうけど・・・。
あの人、生活感が皆無だからかなり若く見えるけど、実は私の父とかなり近い年代。
孫がいたって全然おかしくないお年頃だから。

そういう正論でくると、もうおしまいなんじゃないのって思う。

私は「まともな彼氏」を作りつつ、5人目のオトモダチになれるほど割り切りのいいタイプじゃないから。

クールダウン

1回目のデート。

私は、恋におちた。
...ような気がする。

まだ確信してはいないから。
ような気がする止まりかな。

理屈じゃないこの感じ。
追いかける恋は、まったくロクなことがない。

考えるのに疲れたとき、心が弱ってきたとき、クールダウンしたいとき、私はひたすら泳ぐことにしている。
クロールで延々と泳ぎ続けるのだ。
2km泳いで、ほどよく疲れて帰宅。

翌日は、肩から二の腕にかけて軽く筋肉痛。
そういえば、プールに行ったのも1年ぶりだなって気付いた。

この1年、私は何をしていたんだろう。
プールにも行かず、どうやって、やり過ごしていたんだろう。

泳ぎ疲れて、眠るのは快感。
遠い記憶がよみがえってきた。

急速にハマってしまいそうだから、彼が忙しい人でよかったかもしれない。
知りたいことは沢山あるけど、少しずつ、急がずに。