やる気

仕事を頑張ろうということで、がんがん予定を入れていったら・・・
来月はかなりハードなスケジュールになってしまった。
ふと気がつくと、最終週以外土日のお休みがない!
平日に代休を取るのは、至難の業だろう。

でも、やる気のときはこれでいいような気がする。
自分の中でバランスさえとれていれば、問題ないか。
体が疲れていても、楽しいと思えるうちは頑張れる。

夫も仕事(ということになっている)で帰ってこない日が多い。
私は「遅くまで御苦労さまです」なんてメールを入れておく。
そうすると、夫も
「インセンティブが入ったから、奈緒の欲しいものを買っていいよ。
 ただし10万円以内ね」
と、いやに気前のよい返信をくれたりする。

私たち夫婦は、夫や妻の役柄をそれぞれが「演じている」みたい。
それなりに演技が上手いのか、今は問題がない。

ついでに、「妻」らしく出張の連絡をいれておこう。

「今週は、金曜日から出張で不在です。
 土曜日の夜は帰れたら帰るけど、もしかしたら泊まるかも」

また・・・

「来月、また出張で東京に行くかも・・・。」ってメールが!

せっかく人が忘れようとしてるのに、
ちっとは気を使えーーー

あいにくその日は私も出張です。
東京にはいませんので悪しからず・・・。

そう返信しておいた。

嘘じゃない。
確かにその日は、出張の予定が入っている。
でも、日帰りしようと思えばできるかも。
またシミュレーションが始まった。

彼と最初にこんな関係になったときも、
私は、今とまったく同じことをしていた。

進歩がない。

最近、あの頃のことをよく思い出す。

忘れて・・・

そろそろ恋愛にうつつを抜かしている場合じゃないぞーっと、
お仕事モードにスイッチを切り替えた。

何事も形から入るタイプの私・・・
気合入れて、ビシッとした黒のキャリアっぽいスーツと、
縁起ものの7cmピンヒールで出勤。
同僚に「何?今日なんかイベント?」って聞かれ・・・
べっつに〜。私の仕事への情熱を表してみたのさー。と、とぼけた。

そうしたら、さっそく御利益があったみたい。
朝、けっこう大型の受注内示書が届いてテンションが上がった。

「また明日から、仕事頑張りましょう」

そう、彼とも約束したんだし。
自分のためにも、ここでちゃんと頑張らないと。

・・・しばらくの間、彼のことは忘れることにした。
その気になればいつだって会える。
「お守り」のような存在でいてくれたら、それでいい。

この秋、仕事で目標を達成したら、彼に会いに行こう。
まぁ、おそらく無理っぽいけど。。。

距離

案の定、まだ凹んでいる。
まぁ、こんなことになるだろうとは思っていた。

何がダメかって、ひとり取り残されたみたいでかなり寂しい。
会いたい、声が聞きたい、触れたい、触れられたい。
本能の部分に火がついて、私は彼を求めている。

次は、私が彼を誘う・・・そんな気がする。
いや、確実にそうかも。


・・・今の私は、また、確実に、彼にはまっている・・・


やはり、ここは冷却期間を置くべきか・・・
理性がブレーキをかけてくれてるうちに。

それとも、彼との情事を単純に楽しめるようになれるだろうか。
もしかして、そうなりたいのか。。。
ちょっと自分でもわからなくなってきた。

まぁ、仮にそうだとしても、彼とは距離があるから
そんなに頻繁に会えるわけじゃない。

今までは、それが都合よかったのかもしれないな。
これからも、たぶんそうかも。
近くにいたら、最後の理性もなくなってしまいそうな気がする。

距離に救われている。

涙の理由

彼を空港まで見送って家に帰ると、珍しく夫が在宅していた。
私は「ただいま」って言ったきり、腹痛だと言って寝室にこもった。

腹痛というのは、嘘じゃない。
ほんとにおなかが痛くてめまいがした。

ベッドに入って目を閉じてじっとしていると、
ぼろぼろ涙が出て止まらなくなった。

数年前とちっとも変らない。
そっくりそのまま時間が戻ったような感覚に陥った。

別れ際、じゃあここで・・・って言われたとき、
「行かないで」って言いたかった。
でも、何を言っても彼を止められないことを知ってて、
いつものように「じゃあね」って見送った。

一緒にいる時間、セックスの途中でさえ、この瞬間を思って
すでに少しブルーになっている。

こんな関係でも、それを楽しめればいいのだけれど、
結局私は、そこまで割り切れず・・・。

彼と別れるときは、いつも失恋したような気分になる。

夫との関係

ここ最近、夫はまた新たに別宅を見つけたようだ。

私には、ご丁寧に言い訳のメールを入れてくるけれど、
相変わらず、彼の嘘にはセンスがない。
(そういう問題でもないか・・・)

彼は、変わらないということ。
私は・・・変わった。
もう、夫が誰と何をしていようが、気にならなくなった。

負けず嫌いで欲張りな私の性格が、
気にしないように「させている」んだと思う。

夫のことでこれ以上疲弊してはいけない。
心にバリアをはって、平常心を維持している。

夫との関係は、とりあえずそんなかんじ。

今は、考えたり悩んだりするのはうんざり。
面倒なことは後回しにして、楽しいことだけ考えていたい。
そんな心境。

裏切り

土曜の夜、彼と会うつもりだったのに・・・
うっかり眠りこんじゃって、結局会えなかった。

深夜、目が覚めて、ケータイを見るとメールが2件。

23:22 今、仕事終わって渋谷にいるけど・・・
00:07 迷いましたか?それとも寝ちゃった?

朝、メールを返した。

昨夜は、期待させといてごめんね。
迷ったわけじゃなくて、寝ちゃった・・・が正解。

駆け引きも面倒で、そのままを伝えた。


彼から・・・

来週は土日空けておいたから。
ずっと一緒にいられる。

そんなメールが届いた。


彼が予約してくれたのは、偶然かもしれないけど、
私が前から一度泊ってみたかったホテル。

彼と過ごす週末なんて。
もう二度とないと思っていた。

こんなに幸せな気持ちになるなんて、意外。

会うまでが楽しくて、会ったらがっかり。
そんな展開もあるかなと少し思ったりする。

でも、彼が期待外れだったことなんて、今まであっただろうか。
いつだって最高に楽しくて、時間が止まってほしくなる。
彼と一緒にいると、離れがたくなる。

私は、また彼に恋をするんだろうか。
彼と過ごした時間、辛かった記憶を忘れたわけじゃない。
昨日のことのように、まだ全部思い出せるのに。


夫を裏切ったのは、私が先だ。
私の方が嘘が上手だっただけ。
夫を責める資格なんてない。
最近の私は、夫には優しい。

密会

仕事中、夫の母から電話があった。

前から一度会いたいと言われていたので、
仕事帰りに足を延ばすことにした。

この密会、夫には内緒。

お父さんの話は解決したのだから、
他に嘘はないんじゃないかと思いたいところだけど、
ところがどっこい・・・!

国立○○大卒業って言うのがまず嘘。
高校卒業後、渡米して向こうの大学を卒業したそうな。。。
はぁ〜。それは初耳。
ブロークンながらも英語を使いこなせるのも納得。
しかし、出身中学すら嘘っていうのがナゾ。
なんで、そんなところに嘘が必要なのやら・・・。

私の予想をはるかに超えた脛かじりっぷりに、
ただただ唖然とするばかり・・・。

お母さんも、なんでそんな嘘をつく必要があるのかねぇなんて
首をかしげていた。

私にもワカリマセン・・・よ。


それにしても、亡くなったお父さんのことを
話すときのお母さんは、すごく誇らしげで・・・
夫は、素敵なご両親の元で育ったんだなと思った。

兄弟の中で一番、お父さんのことを尊敬していたから、
お父さんが亡くなったことを認めたくなくて、
私には生きているように話したのかな。。
かなり好意的に解釈してみた。

お母さんご自慢の、夫の親父さんに会ってみたかったな。

電話だと

元彼に久々に電話した。
いつもコール3回くらいで切ってしまう。

彼は、1時間後くらいに
「ごめん、会議中やってん。どうしたん?」
って折り返し電話をくれた。

「別に用はないんやけど、電話したいなぁ思って・・・」

ほんとは、嫌なことがあったから話を聞いてほしかったんだよね。
でも、いざとなると言えなかった。

「こないだメールした件、予定通りやから。」
「私も、予定通り」

自然に、そう答えていた。
数年ぶりの再会なのに、ほんと「なんでもないこと」のように。

彼にとっては、私と会うことは、きっとなんでもないんだろう、
そう思うから、私も彼と調子を合わせてしまう。

電話を切ったら、彼と会える日を指折り数えて待つような、
そんな私になっていて驚いた。

彼と会うなら、夫とのことをちゃんとしてから・・・
それ、確かに正論だと思う。

でも、私は夫には内緒で会おうとしている。
着々と嘘をつく準備をしている。